この記事は
- 小学校のプログラミング授業は何年生からなんだろう?
- 高校受験や大学受験の試験にでるのかな?
といった疑問をお持ちの方に向けて書きました。
詳細は文部科学省が出している「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」の中でのべられています。
なかなかボリュームのある資料でしたので必要そうなところを簡単にまとめてみました。
目次
いつからプログラミング授業がはじまる?
2020年度から小学校のプログラミング教育が必修化されています。
プログラミングとしての科目が新しく作られるのではなく、すでにある各科目の中でプログラミングをつかった授業を進めていくようになっています。
プログラミング授業は何年生からはじめる?
小学校では小3の音楽からはじまります。
プログラミング授業の内容
各学年のプログラミング授業と内容についての簡単なまとめです。
小3から小6までの音楽
様々なリズム・パターンを組み合わせて音楽をつくることをプログラミングを通して学習。
小4の社会
都道府県の特徴を組み合わせて47都道府県をみつけるプログラムの活用を通して、その名称と位置を学習。
小6の家庭
炊飯器に組み込まれているプログラムを考える活動を通して、炊飯について学習。
小5の算数
プログラミングを通して、正多角形の意味をもとに正多角形をかく。
小6の理科
身の回りには電気の性質や働きを利用した道具があること等をプログラミングを通して学習。
なぜプログラミング授業をはじめるのか?
小学校プログラミング教育の手引(第三版)のはじめのページに目的が書かれていますが長いので簡単にまとめると
- これからの社会ではコンピューター使いこなせることが必要
- コンピューターを使いこなすために、「プログラム」で動いていることを知ることからはじめます
- プログラミング教育は子供たちの可能性をひろげてくれます。 起業したり特許を取ったりする子供もあらわれはじめているので、社会で活躍できるきっかけになることに期待。
- 将来どんな職業につくとしても、コンピューターを理解して上手に使いこなせることは重要
- 外国でも初等教育からプログラミング教育はじめているところがある
だから日本もプログラミング教育はじめます、といったかんじです。
プログラミング授業のポイントは「プログラミング的思考」
「小学校プログラミング教育の手引き」でなんども目にする点が「プログラミング的思考」です。
小学校の授業でのプログラミングはプログラミング言語を覚えたりすることを目的とはしていません。
ポイントは「プログラミング的思考」を身につけることです。
参考までに「プログラミング的思考」については引用したものを抜粋します。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、 一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、 記号の組合わせをどのように改善していけば、より意図した活動にちかづくのか、といったことを論理的に考えていく力
「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」より引用
論理的に考える力は算数などの普通の科目でも自然と教えられていますが、それをコンピューターと結びつけて考えれるようにします。
コンピューターって指示した通りにしか動かないので、自分が思ったように動かせない時は指示が間違っていると考えれるわけです。
コンピューターを思った通りに動かすために、
「動きの手順を考え」
「的確な指示を出し」
「動きを確認して」
「うまく行かなければどこがダメだったのか考えて直す」
といったことを経験します。
このような経験を「プログラミング的思考」として学びます。
プログラミング的思考が身につけば、やりたいことや目標があった時でも筋道を立てて考えて行動できるようになり、うまくいかなくても問題点をなおしてよりよい結果を求めることが普通に考えれるようになりそうです。
どのような職業につくとしても役に立つ考え方が身に付くのではないでしょうか。
授業では子供に「コンピュータをつかって」やらせてみたい、やってみたいことをいろいろ考えて試してみる「体験」をさせます。
このように小学生のうちからコンピューターが「魔法の箱」ではなく、仕組みを理解した上で使いこなせるようにすることも目的としています。
気になる中学、高校、大学受験との関係は?
文部科学省の学習指導要領によると
中学校が2021年4月から技術・家庭科でプログラミングに関する内容を学びます。
高校では2022年4月から「情報Ⅰ」を新設され、全ての生徒がプログラミングのほかにもネットワーク(情報セキュリティを 含む)やデータベースの基礎等について学ぶことになっています。
プログラミングは受験科目になるの?
いちばん気になる点ですよね。
今のところプログラミングが中学・高校受験の科目にはなっていません。
大学の受験に関しては、2025年から国立大学の「大学入学共通テスト」で プログラミングの内容を含む情報科目の採用が検討されています。
大学受験でプログラミングスキルはいらない(パソコンなどの機材の準備ができないらしい)ようですが、プログラミングの知識としての勉強はする必要がありそうです。
プログラミング教育ははじまったばかり
プログラミング教育ははじまったばかりです。
小学校の授業ではプログラミングの言語を覚えることを必修としているわけではありません。
コンピューターを使って論理的思考力を育て、今ある科目の理解をもっと深めていくことに期待されています。
またコンピューターのプログラミングを体験するので、なにかを作り出すことに興味をもったり、自分から進んでプログラムを勉強したりする機会にふれることができます。
小学校の授業でできるなんて、今の子供たちがうらやましい・・・。
学校の授業でプログラミングに興味をもったら、すこし親としては手助けしてあげたいところですよね。
小学校の授業はプログラミングの専門家が教えているわけではありませんので、どうしても子供の学ぶ気持ちにブレーキがかかってしまうかもしれません。
いまは小学生向けのオンラインも含めたプログラミングの教室が多数あります。
習い事の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
その際はそれぞれの教室にいいところ、気になるところもありますので一度は体験受講しておきたいところです。
こちらに体験受講した感想も含めて記録を残していますのでぜひご参考にしてみてください。→【体験比較】おすすめの小学生のオンラインプログラミング教室